毎分950~1,000発の連射性能、防弾着をぶち抜く貫通性能、それでいながら低反動、静音。そして何より、マガジンを抜いた状態での重量が1.2kgという驚異的な軽量さを誇るH&K社製のPDW、「MP-7」です。
PDWというのは、パーソナル・ディフェンス・ウェポンの略称です。
90年代に登場した比較的新しい概念で、形状やサイズなどの類似からサブマシンガンの1ジャンルと扱われることも多いです。
この時代はテロリストなどの問題が深刻化していました。要人警護や護身用の火器として、拳銃より心強く、なおかつ取り回しに優れる銃が要求されました。
PDWに分類される銃の主な特徴は、軽量で携行性に優れ、片手でも扱えるほど低反動で、サイズも片手で取り回せる程度、さらに操作は単純。
それでいながら、有効範囲内ではボディアーマーをものともしないアサルトライフル並みの貫通力を誇ります。このPDWは、テロリスト相手の戦闘などで、さまざまな実績を残しています。
有名なものは、FN社のP90。独特の近未来的な形状など強いキャラクター性も相まって、高い知名度を誇っています。
このP90に対抗し、H&K社が開発したものがMP-7です。
軽量さではMP-7が勝っています。MP-7はマガジン装着時で重量が1.8kg。
大してP90はマガジンを外した状態で2.8キロあります。
ベレッタM92がだいたい1キロあります。サブマシンガンのウージーが、マガジンを外した状態3.8kgです。ウージーはどっちかというと重たい部類のサブマシンガンです。
余談ですが、このMP-7はP90に負けず劣らず様々な作品に登場しています。
その中でもひとつ、「2SPICY」というガンシューティングゲームを例に挙げます。
ちょいとマイナーかもしれませんが。これは従来の、ぞろぞろ現れるザコキャラをばしばし倒してゆく、ごく一般的なシューティングゲームとは異なり、さながら格闘ゲームのようなシステムで一対一の決闘をするシューティングなのです。
独特のシステムや単純ながら高いアクション性があり、じつに面白いゲームです。あまりゲームセンターには行かない筆者もハマりました。
銃好きなら一度プレイすることをおすすめします。このゲームに登場するキザな男「チャーリー」が本銃を装備していました。